口腔ガン口腔内検診システム
口腔がんについて
死亡原因の1位は「がん」
口腔がんは、その中で「死亡率46.1%(第10位)のがん」なのです。
すい臓がん:1位(94.9%)
肺がん :4位(67.8%)
肝臓がん :6位(63.8%)
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胃がん :15位(38.7%)
子宮頸がん:16位(24.7%)
乳がん :19位(19.3%)
皮膚がん :23位(10.3%)
口腔内の異変と早期発見・治療の重要性
口腔がんから大切な命を守るために
快適な食生活は、健康面ではもちろん、私たちの生活に活気と楽しみを与えてくれます。そして会話は、コミュニケーションをスムーズにし、人間関係を豊かにしてくれます。どちらも生きていく上でとても大切なことですが、これらは健やかな口腔環境によって支えられています。それが口腔がんによって奪われてしまうことになったとしたら?
口腔がんの5年生存率は60~80%と比較的高く、初期の段階で発見・治療をすれば、十分に元の生活を取り戻すことが可能です。しかしかなりステージが進んでしまうと、命を救うために手術で舌や顎の骨を切除しなければならなくなり、食事や会話がとても不自由になります。
アメリカをはじめとした先進諸国では、口腔がんの早期発見・早期治療が積極的に行われているため、がんになる確率は高くても、死亡率は減少傾向にあります。しかし、日本はどちらも増加の一途をたどっています。この違いは一体どこにあるのでしょうか?
日本では、ほかのがんに比べて口腔がんの認知度が低いことに大きな原因があります。口腔がんから大切な命を守り、いつまでも健康で快適な生活を送るために、私たちにできることがあります。それは、口腔がんの認識、予防、早期発見、早期治療です。
口腔がんとは、お口の中にできる悪性腫瘍を指します。細かく分類すると、舌がん、歯肉がん、口腔底がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がんがあり、一番多いのが舌がん、次が歯肉がんです。発症原因は、虫歯や歯肉炎などで粘膜に慢性的な刺激がある、細菌感染などのほか、喫煙や飲酒も口腔がんの引き金になりやすいと言われています。
口腔がんの自覚症状で多く見られるのが、口腔内の痛みや腫れ、潰瘍、出血、口臭などです。これらを虫歯や歯周病、口内炎といった口腔内疾患だと思い込み、知らないうちにがんが進行していた、というケースも少なくありません。また、初期の段階ではほとんど痛みがないため気がつかない場合があります。
口腔がん検診および口腔健診とは
皆様はお口の中できる”口腔がん”をご存知でしょうか。
日本では毎年3,000人を超える方が口腔がんによって命を落としています。
「ただの口内炎だと思っていた」
「痛みがないので放っておいた」
などの理由から発見が遅れた結果、手遅れになるケースが非常に多いのが現状です。
しかし、口腔がんは早期発見・治療ができれば命を落とすケースは少ないのです。
口腔がん検診では、患者さんのお口の中を隅々までチェックします。
そして、写真を使って作成した報告書を患者さんへお渡し、ご自身の目でお口の中を確認していただきます。
お口の中をすべてチェックすることにより、本人が自覚できない病変等を見つけることが可能です。
また、口腔がんは発見が遅れると患部を大幅に切除する必要があり、そういったケースでは発音や発声に障害が残ってしまうことが多くあります。しかし、早期発見・治療できれば切除範囲はごくわずかのため、発音や発声に障害は残らない場合が多いのです。
口腔がんは慢性的な刺激が要因で発生する場合が多く、発症してしまう前にその要因を発見し取り除くことが重要です。
定期的に検査をし、わずかな変化を見逃さないことで、口腔がんの早期発見と治療を実現します。
ぜひ毎年の検診をお受けください。
口腔粘膜異常を観察する医療機器
口腔内蛍光観察装置 ORALOOK (オーラルック)は、以下のような口腔粘膜異常を観察するための優れた医療機器です。
- ウイルス、真菌、及び細菌感染
- 様々な原因によって引き起こされる炎症(扁平苔癬、苔癬型反応、アマルガムアレルギー等)
- 扁平上皮乳頭腫
- 唾液線腫瘍
- がんと前がん